社会保障
岸田新政権の稼働に伴って設置された「新しい資本主義実現会議」と関連会議・委員会等について触れたのが次の記事。◆「新しい資本主義実現会議」は機能するか:その限界とかすかな期待(2021/11/17) その「新しい資本主義実現会議」についてその動向に今後…
「どんな親を持つかで人生が決まってしまう」ということを意味する「親ガチャ」。 確かにそういう側面が人によってはないわけではない。 NPO法人「POSSE」の代表である今野氏は、誰よりも多くの子どもの雇用・貧困問題などに関わってきている。 親の子に対す…
政府の考えでは、1)まず、(早ければ)来年2月から一定期間の賃上げ分を交付金として一括支給する。 申請手続きを必要とするため、実際に本人に支給されるのは来年春以降になる見通し。2)2022年度後半からは、介護事業所などが受け取るサービスの対価に…
一昨日、ベーシックインカムを多面的に考察し、日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金を提案する、ベーシックベーシックインカム専用サイト http://basicpension.jp において◆ 維新の会ベーシックインカム案は全政党中ベストの…
10月12日(火)大した覚悟も方法論も持たずに政策発表し前言を即取り消す岸田首相。野党はそれを批判するといういつもの景色で始まった国会、すぐ解散10月13日(水)UAE2050年温暖化ガス排出ゼロ、EU北極圏化石燃料開発禁止:環境エネルギーを巡る多様な動き…
2002年書時代には京都府立大学教授だったのですが、週刊エコノミスト執筆欄には、同大学名誉教授となっていました。そこでの提案の違いは、給与所得控除を残したことから、所得税50%のままでは、必要財源に満たないため、税率を56%に引き上げざるを得なく…
<鈴木亘氏>1970年生、学習院大学経済学部教授、日本銀行入行経歴あり 一見?一読、新自由主義的立場にある学者かと思うフシもありますが、政権批判や官僚批判も強烈で、疑問点も多いが、賛同できる点も多々ある。 そう感じさせられた書ではありました。 当…
そして小沢氏は、現存する企業中心社会を確認しつつ社会保障改革の必要性を主張し、主に国民負担の面からアプローチして方策を検討しますが、企業からの個人の自立を掲げるレベルにとどまっています。 それにより、その方策として「ベーシック・インカム」を…
前章で、社会保障制度の見直しが必要とされる社会経済状況に至ったことを問題提起し、その根拠として、家族と労働の視点からの変化・変容を指摘。 それは、企業を軸とした社会保障制度に関する問題提起であり、被用者が負担する個人所得課税に絞った議論にと…
小沢修司氏により2002年に出版された『福祉社会と社会保障改革―ベーシック・インカム構想の新地平』(2002/10/30刊)。 同書を、今月11日に中古書で入手し斜め読み。21日に読み終え、どのように取り上げるかを検討し、前半の[Ⅰ 企業中心社会と社会保障制度…
本書の中で、最も私が評価したい章が、この章です。 現在のベーシックインカム論において、その支給総額を考える時、インフレを懸念する議論が比較的重要になっています。 その総額が、GDPのどの程度の比率を占めるかが問題とされているのです。 私も、ベー…
<社会的投資>とは、人々の力を引き出し高めながら社会参加を広げていく福祉のかたちをいい、 生活困窮者自立支援制度を例に取ると、行政が生活困窮者を一方的に保護するのではなく、包括的相談支援で必要なサービスや所得保障につなぐことをめざす方式、と…
もう日常用語化・時事用語化している、老老介護、認認介護、介護離職、介護殺人、ヤングケアラー、8050問題、仕事と介護の両立などがまず思い浮かびます。 介護の現場に関しては、介護人材不足、低賃金と労働条件・労働環境問題、高い離職率、高い介護職の有…
宮本氏は、小沢修司氏と原田泰氏両氏のベーシックインカム提案を紹介し、若干の比較を記しており、以下に整理してみました。 なお、小沢氏は、日本におけるベーシックインカム論の古典と言える『福祉社会と社会保障改革―ベーシック・インカム構想の新地平』…
一つは、当然視されていた家族とコミュニティの役割が少子高齢化・未婚率の高まりと単身世帯化、地方の人口減少などで機能しなくなっていること。 その事情は、前回の記事内でも述べました。 それを家族主義幻想、コミュニティ幻想と私は言っています。 加え…
宮本太郎氏著『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』(2021/4/9刊) を参考に、社会保障政策視点からは、当サイトで、ベーシックインカムの観点からは、 http://basicpension.jp でシリーズ化して投稿を始めています。 ベーシックペンシ…
宮本太郎氏著『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』(2021/4/9刊) を参考に、社会保障政策視点からは、親Webサイト https://2050socitey.com で、ベーシックインカムの観点からは当サイトで、シリーズ化して投稿を始めています。この…
宮本太郎氏の近著『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』 貧困、介護、育児という社会政策上及び社会保障・福祉制度上の重要な課題領域を「政治」として考える書。 私自身は、介護行政、保育行政などのように「行政」と組み合わせて考察…
1.アベノミクスを評価するが、不明瞭な自民政権の経済財政政策批判 前回、日本格差は、日銀の誤った金融政策に拠る、デフレの長期化が発生原因と岩田氏はしていることをお伝えしました。 但し、それは、現状の黒田総裁下における長期に渡る大胆な金融緩和…
8月8日、朝日新聞GLOBE+で、宮本太郎中央大学教授へのインタビュー記事【宮本太郎】行き詰まった社会保障、でもすべてベーシックインカム頼み、は危うい :朝日新聞GLOBE+ (asahi.com) が公開されました。 今年4月に同氏著 『貧困・介護・育児の政治 ベ…
お断りしておきたいと思いますが、介護サービス事業における効率化は、利用者へのサービスの合理化・効率化、極端を言えば省力化・サービスレベルの縮減を意味するものではありません。 利用者の送迎や、利用者宅への往復のための時間と諸コストを削減し、直…
2.保育政策・子育て支援政策、少子化対策・こども貧困対策 (基本方針) 長期化し、歯止めがかかっていない出生率低下・出生数減少、少子化対策の抜本的な見直しを、2050年人口1億人への人口減少社会を想定して行い、目標とする社会の実現を図る。 それと…
生活保護受給要件を満たすけれど申請せず、困窮した生活を送っている人々の典型的な例が、母子世帯・父子世帯と言われています。 その世帯の多くは、育児の負担や家族資源の乏しさから、労働時間に制約を受け、やむなく非正規職として働かざるをえない状況に…
左派においてもまともに、ベーシックインカムについてしっかり取り組み、政策や法律次元での提案まで持ち込む例も見ることができません。 どうしても、完全雇用を理想とすることから脱して、あるいは、経済至上主義からも脱して、社会保障や基本的人権として…
1年経過した今。コロナは未だ収束する兆しは見えず、むしろ第4波として、三度目の緊急事態宣言が発出されるかどうか、という状況にあります。従い、ベーシックインカム導入を主張する人たちは、1年前と変わらず、特別定額給付金の再度の支給を要求し、そ…
ベーシックインカムは、一般的に<社会保障>として位置付けられることが多いのですが、その起源は、貧困の救済にあるとされることもまた一般的です。その歴史は、すでに述べた◆ イギリス救貧法の歴史・背景、概要とベーシックインカム:貧困対策としてのベ…
MMTベースBI論の共通の欠点・課題 経済理論ベースですから、インフレリスクの有無・程度を主たる課題としており、長引く不況下における、緩やかなインフレ期待の日本の長期的金融緩和政策が、一向に機能していないことを、BIによる膨大な通貨発行・供給の論…
社会保険関係法は、大きな目的・対象として「健康保険」分野と「介護保険」分野に分かれています。「健康保険」は、公的医療サービス給付を提供するもので、「国民健康保険」「健康保険」「後期高齢者健康保険(正式名は、「高齢者の医療の確保に関する法律…
鈴木亘氏の『社会保障亡国論 』にある反省と後悔の言を紹介して、私が考える「社会保障制度改革」の必要性・必然性と、シリーズで展開している「政治改革と財政システム改革」への必然的帰結について、述べたいと思います。 この続きは 2050society.com
問題の多かった国民年金制度は廃止へ 低額、皆保険制度と言いながらも未加入者・保険料未払い者、無年金者もいる。満額でも、6万円5千円程度と低額。とてもこの金額では、最低限の生活を維持することは困難です。現在の生活保護受給世帯で65歳以上の高齢者…