貧困政治での生活保護制度と困窮者自立支援制度の取り扱いに疑問:宮本太郎氏『貧困・介護・育児の政治』からー3
一つは、当然視されていた家族とコミュニティの役割が少子高齢化・未婚率の高まりと単身世帯化、地方の人口減少などで機能しなくなっていること。
その事情は、前回の記事内でも述べました。
それを家族主義幻想、コミュニティ幻想と私は言っています。
加えて、従来の社会保障制度への不信も増幅し、社会の分断が進んでいることを指摘します。
具体例を上げると、「国民生活基礎調査」において2018年の相対的貧困率は15.4%で先進国中高く、その基準である所得の中央値の半分の水準である<貧困線>が、1997年の149万円から同年には127万円へと上がるどころか、下がっているのが現実です。
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貧困政治での生活保護制度と困窮者自立支援制度の取り扱いに疑問:宮本太郎氏『貧困・介護・育児の政治』からー3 – 2050 SOCIETY