社会保障

鈴木亘氏の社会保障制度論の限界と社会保障制度改革の必然性

鈴木亘氏による2014年時点での社会保障制度改革の要点 1.現在の社会保障制度は、膨大な財政赤字を生み出しながら借金で運営されており、制度維持は不可能。より抜本的な負担引き上げ、給付抑制・効率化が必要 2.負担引き上げを、消費増税で今後の高齢化…

2030年社会保障制度改革の起点とすべき社会保障制度基本方針大転換による政治改革と財政システム改革

「平成24年版厚生労働白書」では、社会保障の主な機能として1.生活安定・向上機能2.所得再分配機能3.経済安定機能と、相互に重なり合う、この3つを挙げています。 この続きは 2030年社会保障制度改革の起点とすべき社会保障制度基本方針大転換による…

「税と社会保障の一体改革」の欺瞞が求める政治改革と財政システム改革

若い世代の人口がどんどん減少していく少子化社会と一体となって進んでいく超高齢化社会。そこで問題になっているのは、現役世代の負担の大きさと彼らが高齢者になった時に受けることができると予想される給付やメリットの低さ・不透明さ等による不安と不満…

諸説入り乱れるBI論の「財源の罠」から解き放つベーシック・ペンション:ベーシック・ペンション10のなぜ?-4、5

デジタル通貨JBPCで、各個人が保管しているのは、セキュリティで守られたネット上に開設された個人名義の専用日銀口座です。利用時の決済は、自分がカードで利用事業所にある専用端末で行うか、インターネット上のアプリケーションを用いて、暗証番号などを…

厚生労働白書(黒書)から考える2040年の高齢化社会と介護保険制度

公的年金のみに依存して生活を送る高齢者が現状でも65%近くを占めており、2040年には、一層増すと予想しています。 いずれにしても、介護を必要とする高齢者数が、当面減少するわけもありません。加えて、その介護に携わる家族もいなくなり、介護職も慢性的…

厚生労働白書から考える社会保障制度改革とベーシックインカム-1

・第1章 平成の30年間と、2040年にかけての社会の変容・第2章 令和時代の社会保障と働き方のあり方の2つの章から成り立っていますが、その構成をみると、生活視点が目立ち、働き方改革に関する政策と結びつける項目は、少ないようです。結局、労働力政策…

菅内閣に真の社会保障改革は実行・実現できるか

菅内閣に真の社会保障改革は実行・実現できる 「(首相が唱えた)全世代型社会保障は無用な世代間対立につながらないという面でも評価できる。」と小塩氏は言う。しかしその内容は、応分負担主義の対策として就業者を増やすことにある。高齢者の就労期間の延…

社会保障制度改革のための社会保障論を

当サイトのカテゴリーの多くは<社会保障制度>と関係している分野である。当然、現状の社会保障制度に多くの問題を抱えるわが国において、個々の分野の課題の改善・改革が不可欠である。例えば、常に財政面から問題の大きさを知ることになる、「医療保険」…

年金改革法、厚生年金パート加入拡大で考えること

今回の改正では、60~64歳の被用者の在職老齢年金の支給停止が開始される賃金・年金合計額を、現在の月28万円から2022年4月に47万円に引き上げる。 また、現状60~70歳の年金受給開始年齢を、22年4月か60~75歳に拡大。受給開始を遅らせれば年金月額が増え、…

所得がある個人を別人格とみなす社会経済システム:2050Societyシアン-1

ベーシック・インカムは、一定基準で最低限を満たすものであり、それ以上の安心や安定、そしてゆとり・豊かさを目標とすると、別の収入が必要になる。 副業が当たり前になりつつある時代。在宅でなにかしらの事業・仕事を行うことも当たり前にもなる時代だ。…

ベーシック・インカムで政治を変え、行政を変え、社会を変え、自分を生きる

既に将来にわたって生活上の不安がないほどの経済的基盤を持つ人、形成している人には無関係だが、そうではない、多くの比率の人たちにとっての保障・保険となる制度、社会システムがあることが望ましい。 この続きは 2050society.com

ベーシック・インカムとは-2

安倍内閣が主導した、小手先の「全世代社会保障改革」への批判と望ましい改革考察を進めるうちに、自然発生的に、直感的に思いついた「ベーシック・インカム」。特に詳しい、専門的な知識があるわけでなく、少しずつ直感や思いつきやアイディアをメモし続け…

全世代型社会保障保険システム改革とマイナンバーカード

絶対全員が持ち、全員が日常で利用する、ありがたく嬉しいマイナンバーカードにできる、また、そうする方法がある。 但し、とやっぱり但し書き、条件が伴うが・・・。 それは、正真正銘の全世代型社会保障制度改革として、全国民が、毎月定額、ベーシック・…

ベーシック・インカムを知っておく必要性を感じて、ベーシック・インカム関連新書3冊入手

やはり、ある程度内容に責任を持つには、ベーシックインカムそのもの、そのことについて、ある程度専門的に、ある程度深く知っておく必要があるということ。そうでなければ、万が一研究者・専門家と話す機会ができた時に、ある程度ロジカルに、それらしく話…

自立が不可能・困難な人に対しても「自立」を促し、「自立支援」を押し付けようとする福祉・社会保障の疑問

福祉や社会保障関連政策で必ずと言っていいくらい目にするのが「自立」という用語だ。大半は「自立」を求め、その「自立を支援する」と政策や目的・目標に組み入れている。 心身ともに医療やリハビリ等で、状態が恢復するならば、それらは「自立」を可能にす…

社会化イコール民営化ではない

考えてみると、保育や介護などは、極めて公共的な事業であって、本来、国営や民営事業として行うことが望ましいのではないだろうか。それは、一方が児童福祉法、一方が老人福祉法をベースとして事業が進展してきていることで理解できる。福祉は、決して民間…