2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

1年前提案のポイント制ベーシックインカムは、デジタル通貨ベーシック・ペンション制に変更へ

1年前に親サイト https://2050society.com で検討しつつ種々提案したベーシックインカムに関する諸提案を振り返っています。昨年2020年4月29日・30日両日に投稿した記事を今回順に紹介し、現状どうなっているかを確認します。そして、来年2022年のこの時期…

資本主義と左派加速主義批判の後に来る脱成長コミュニズム:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-3

『人新世の「資本論」 』(斉藤幸平氏著:2020/9/22刊)に絞ってのシリーズを始めています。今回の3回目は、第5章<加速主義という現実逃避>、第6章<欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム>を対象として、既存の左派批判と真のターゲットである資本主義大…

ベーシックインカムでなく ベーシックサービスへ傾斜する公明党

同党がベーシックインカムではなく、ベーシックサービスに傾斜していることには反対です。ベーシックサービスではお金の給付はありません。現実的には、食料品や衣類、日用品などの基礎的な生活に必要なお金がない人が多数います。現状、生活保護を受けてい…

なぜ今マルクスか、「人新世のマルクス」:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-2

マルクスの辿っだ道は、以下であると筆者はしています。 1.生産力至上主義 1840年代~1850年代 2.エコ社会主義 1860年代3.脱成長コミュニズム 1870年代~1880年代 一般的なマルキシズムとして理解されているのは、この<エコ社会主義>までのこと。3…

日本維新の会のベーシックインカム方針:本気で考えているとすれば稚拙で危うい曖昧BI

維新の会が、次期衆院選に向けた活動方針の最重要政策として掲げるのが、経済成長と格差解消に向けた「日本大改革プラン」。その中で、国民に最低限の所得を保障する「ベーシックインカム」の導入などを公約に掲げているとしての須田氏の発言をまとめました…

帝国的生活様式、グリーン・ニューディール、気候ケインズとは:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-1

人新世とは「人類が地球を破壊し尽くす時代」であり、既に始まっているその天候危機。その危機を食い止めるには、資本主義システムを止めるべく「大きな変化」を起こすしかない。その現実を示す格好の状況として、グローバル化によって被害を受ける領域とそ…

マルクス・マニア、的場昭弘氏のベーシックインカム認識と限界

財政規律、税と社会保障の一体改革の基本的な考え方の硬直性と、今後の人口減少社会、少子高齢化社会における税収減少、社会保障関係支出の膨大な増加などを考えると、給付サービスの削減や自己負担額や保険料負担の増額を避けることができません。同氏のよ…

高橋真矢氏によるベーシックスペース、ベーシックジョブ、ベーシックインカム、3B政策と課題

なぜか、財政規律の不要性や新自由主義に対しての反緊縮を主張する人々は、生活と経済とを不可分なものとして論じます。社会保障の在り方を論じるとき、どうしても財政・財源の罠から脱却できない、しない従来型の左派や対抗としての新自由主義者を慮っての…

ネロナムブルにはご注意を:衆議院任期満了日まで6ヶ月の今日

「ネロナムブル」は、英語表記では「naeronambul」。韓国で今話題になっている用語で、これは「自分(ネ)がやればロマンスで、他人(ナム)がやると不倫(ブルユン)」を略したものとのことだ。韓国通には周知の用語とのことだが、残念ながら、そして少し恥…

経済重視の左翼対脱経済のコミュニズム:資本主義をめぐるこれからの政治と経済

『資本主義から脱却せよ』では、資本主義のダイナミズムを加速させることで、その極限において資本主義からの脱出を図ろうという思想、「加速主義」を提起しています。正直なところ、これだけでは、その意味はよく分かりません。AI社会の進化により「脱労働…

1年前試算ベーシックインカム年間総額216兆円、現状ベーシック・ペンション203兆1200億円

1年前は216兆円、先日提案の最新版では、203兆1200億円。そう大きく違いませんが、試算方法は、当然後者の方が合理性、根拠があります。 では、昨日同様、昨年の記事を行間を詰めるとともに、小見出しも、記事文字と同じ大きさで太文字とし、背景色を付けて…

1年前試算ベーシックインカム年間総額216兆円、現状ベーシック・ペンション203兆1200億円

1年前は216兆円、先日提案の最新版では、203兆1200億円。そう大きく違いませんが、試算方法は、当然後者の方が合理性、根拠があります。 では、昨日同様、昨年の記事を行間を詰めるとともに、小見出しも、記事文字と同じ大きさで太文字とし、背景色を付けて…

1年前の今日初めて提案主張した「ベーシック・インカム制の導入を!」

1年経過した今。コロナは未だ収束する兆しは見えず、むしろ第4波として、三度目の緊急事態宣言が発出されるかどうか、という状況にあります。従い、ベーシックインカム導入を主張する人たちは、1年前と変わらず、特別定額給付金の再度の支給を要求し、そ…

資本主義、資本論、社会主義から考えるコロナ後の日本の政治・経済・社会

この10日間に、以下の3冊の新刊新書を斜め読みしました。順に ・『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』(松尾匡・井上智洋・高橋真矢氏共著::2021/3/30刊)・『人新世の「資本論」 』(斉藤幸平氏著:2020/9/22刊)・『いまこそ「社会主…

資本主義、資本論、社会主義から考えるコロナ後の日本の政治・経済・社会

この10日間に、以下の3冊の新刊新書を斜め読みしました。順に ・『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』(松尾匡・井上智洋・高橋真矢氏共著::2021/3/30刊)・『人新世の「資本論」 』(斉藤幸平氏著:2020/9/22刊)・『いまこそ「社会主…

ベーシック・ペンションのデジタル通貨口座における社会保険料の取扱い:MOさんとのQ&A

ベーシック・ペンションはすべての国民に支給されますが、児童基礎年金と学生等基礎年金受給者の国民健康保険料は無料化することとします。問題は、学齢18歳超の月額15万円の生活基礎年金受給の人のうち、先の健康保険に加入していない人の国民健康保険加入…

ベーシックインカム財源に関するNI氏論とのWEB対論

NIさんにしては、珍しく、狭量かつ視野の狭い判断と言わざるを得ないでしょう。まず相続は、子どもだけではなく、配偶者も相続する權利をもつことが欠落していること。また、子どもにも例えば障害を持つ子どももいること。こうした事情に配慮せずに、相続は…

ベーシック・ペンションの年間給付額203兆1200億円:インフレリスク対策検討へ

2021年度の政府予算は、一般会計106兆6097億円、コロナ予備費5兆円で、内、社会保障費は35兆8421億円となっています。歳入の内、税収見積もりが57兆4480億円。以下の<一般会計の歳出・歳入構成>で、大まかにその構成のイメージと併せて、社会保障関連歳出…

コロナ禍1月出生数世界で急減、2021年日本の出生数80万人割れ

2020年1~10月の妊娠届件数は、4月に全国に緊急事態宣言が出た後の落ち込みが大きく、前年同期比で5.1%減。今年2021年2月発表の人口動態統計速報では、2020年の出生数(速報値)は87万2683人で、前年比2万5917人減少。2019年の出生数(確定値)は86万5239人…

朴勝俊・山森亮・井上智洋氏提案の「99%のためのベーシックインカム構想」ー2(評価編)その意義と課題

安定的給付とされる1階部分の支給額が低額過ぎる点。現状では、毎月3万円。これでは現状の児童手当・児童扶養手当レベルとそう変わらず、成人にとっても生活の安定・安心に繋がる金額とはならない。一定とはしても、一応、新税・増税に応じて決定されると…

朴勝俊・山森亮・井上智洋氏提案の「99%のためのベーシックインカム構想」ー1(紹介編)

2階建てのベーシックインカムを試案として提案します。・2階部分は、政府と日本銀行の協調による貨幣発行(国債発行と日銀の買い入れ)によるもので、均等の給付を行うことで景気回復を促し、物価安定目標を達成することを目的とします。 その金額は、政府や…

21世紀日本社会構築論(破)ー コロナ禍を政治・社会・社会経済システム改革の契機に

コロナ禍で露呈し、今後取り組むべき大枠での課題を私なりに抽出してみた。 1)機動的に判断し、実行できない意思決定システム、国家財政システム等の政治システム2)適切に機能しない医療システム、情報システム、困窮者・弱者救済システム等の社会システ…

立憲民主党のベーシックインカム方針:ベーシックサービス志向の本気度と曖昧性に疑問

ベーシックインカムという表現は使っていませんが、一応それに類する「人的控除給付付き税額控除」方式を所得税制に採用し、所得再分配方式を維持・強化し、財政健全化を実現する。 ある意味、これが実現できれば言うことがないのかもしれませんが、果たして…

デジタル庁に次いで子ども庁か。縦割り打破狙いの新庁設置は成功するか

縦割り組織の弊害を新庁設置の理由にするということは、一見、権限の集中という効果をもたらすかのように錯覚するが、本質的には、トップマネジメントの在り方次第なのだ。そして、そのマネジメントの対象は、恐らく政治家も官僚も「人と組織」と思っている…

れいわ新選組のベーシックインカム方針:デフレ脱却給付金という部分的BI

基本的には、現状の社会保障制度・福祉制度に上乗せする形での部分的ベーシックインカムを導入することを掲げています。これは、「デフレ脱却給付金」と言っているように、デフレ対策を第一義としていることからも理解できます。従い、現在の社会保障制度を…

山森亮氏のベーシックインカム財源論

山森氏は、ベーシックインカムを議論・検討するに当たって、その財源は何か、どうするのか、という問いかけ、課題設定自体に疑問を呈します。その理由として先ず、財政学では、「ノン・アフェクタシオンの原則」といって、特定の税と特定の支出を関連付ける…

21世紀日本社会構築論(序)ー グローバルスタンダード国家モデル創造をめざして

私自身は、失われた○○年という表現は好まない。多くの社会問題が発生し、格差も伴って拡大してきたことは間違いないが、何もかもが失われたわけではないからだ。多様性を認めるべきというスローガンの認知と共に、成長してきた分野もある。 しかし、失われた…

明治安田生命、契約社員の7割女性1900人を正社員に。その背景と目的

明治安田生命保険では全国の約2600人の契約社員全員が女性。そのほぼ7割1900人が、今月4月に正社員に転換する。 子育てや介護など家庭の事情で転換を望まない場合、入社後間もない場合等を除き、希望者全員が自動的に総合職地域型正社員となる。転居が伴う…

日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンションWEBサイト、2021年第2四半期の課題

当サイトが提案するベーシック・ペンション(以下、BPとすることがあります)は、元々はコロナ禍が発生し、長期化したことで提案したものではありません。コロナは確かに、BPを必要とする究極の要因ではありますが、ある意味、多種多様な要因の一つに過ぎま…