2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

衆議院選挙投開票日に『こんな政権なら乗れる』を読みつつ、開票結果を待つ

まあ、どんな政党が誕生しても、当サイトが提案する内容・概要が大きく振れることはないと思っていますが、それが現実離れし、実現が不可能なものであっては意味がありません。今回の各党の政策、公約を見ると、同じ政治課題領域で、いくつもの、あるいは基…

衆議院選挙とベーシックインカムとバラマキ政策・公約

一過性の「現金給付」まさにバラマキは、問題の抜本的解決を先送りするポピュリズム的無責任政策 その多くは、すべて1回限りか、一定の条件を達成するまでの時限的政策。昨年の<特別定額給付金>が、ベーシックインカムの一つの在り方・事例として受け止め…

教育制度改革、教育政策を考えることの難しさ:教育格差と個人差、違い、多様性との狭間での悩み

コロナ禍で一気にクローズアップされた、オンライン教育を始めとするICT教育、教育DX、EdTechは、教育改革の象徴的な課題と位置付けられるが、単純に技術的な課題としてではなく、家族・世帯格差や地域間格差、担当する教員の能力問題、そして最も基本の部分…

コロナ禍ゆえ、長引く不況ゆえだけのためのベーシックインカムではない:井上智洋氏著『現金給付の経済学 反緊縮で日本はよみがえる』から考える

本書のタイトルに<経済学>と入っているように、井上BI論は、経済学者である同氏による経済面からのベーシックインカム提案論であることが前提であること。 これが最大の特徴です。 それは、サブタイトルに「反緊縮で日本はよみがえる」と入れていることで…

維新ベーシックインカムと国民民主日本型ベーシックインカムの大きな違い

一昨日、ベーシックインカムを多面的に考察し、日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金を提案する、ベーシックベーシックインカム専用サイト http://basicpension.jp において◆ 維新の会ベーシックインカム案は全政党中ベストの…

◆ ルトガー・ブレグマン『隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』(2017年刊):<ベーシックインカム書から考えるBI論>記事シリーズ-3 (ohnoharuo.com) ◆ 『ベーシックインカムを問いなおす その現実と可能性』(2019年刊)よ…

維新の会ベーシックインカム案は全政党中ベストの社会保障制度改革案

先月9月23日に更新した「日本大改革プラン 経済成長と格差解消を実現するグレートリセット」において、まだまだ十分ではありませんが、現段階では、他党と社会保障制度改革における圧倒的な違いと真剣度を示した、日本で初めての具体的で本格的なベーシック…

バイオマス発電と林業復興のコラボで地域再生にも貢献:2050年国土・資源政策と森林・林業基本計画ー2

当サイトが提起している2050年国土・資源政策長期ビジョンの初めに<国土安全保障・維持総合管理>を位置付けています。 そこでの個別政策課題の一つとしている<林業復興>について、前回以下の記事で、国土保全やCO2吸収による脱炭素など多様な機能や効果…

ohnoharuo.com の先週記事リスト

10月12日(火)大した覚悟も方法論も持たずに政策発表し前言を即取り消す岸田首相。野党はそれを批判するといういつもの景色で始まった国会、すぐ解散10月13日(水)UAE2050年温暖化ガス排出ゼロ、EU北極圏化石燃料開発禁止:環境エネルギーを巡る多様な動き…

『「現金給付」の経済学 反緊縮で日本はよみがえる』から考えるー1

種々の井上氏の論述に関しては、他のどの研究者のBI論よりも、身近なものとして捉えています。 但し、当サイトが提案する<日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金>とは、大きく異なり、多くの違いや問題点が厳として存在します…

義母、特養で100歳の誕生日を祝って頂く

2014年3月下旬に、93歳で、要介護1でサ高住に入所。5年後の2019年5月1日に、98歳で、要支援4になったことで新規に開設した特養に運良く転所。以後、1年と5ヶ月半後の今日2021年10月15日、義母が100歳の誕生日を迎えた。施設の方々にお祝いして頂くとと…

国土保全、カーボンニュートラル対策等多機能に不可欠な林業復興:2050年国土・資源政策と森林・林業基本計画

森林の放置は、実は防災面だけの問題ではありません。 日本の森林が吸収するCO2は2014年度の5200万トンが直近のピークで、2019年度は約2割少ない4300万トンまで減少。 これは樹齢40年を過ぎて成長が落ち着くと、CO2を取り込む量は頭打ちになることが原因とさ…

UAE2050年温暖化ガス排出ゼロ、EU北極圏化石燃料開発禁止:環境エネルギーを巡る多様な動き

EUが、北極圏の石油と石炭、ガスを「地中にとどめておく」として化石燃料の開発停止を表明。取り組みを世界に広げ、同地域の開発や燃料購入を禁じる多国間の法的枠組み作りの協議を始めるという。 EUは、当然ながら、2050年に域内の温暖化ガスをゼロにする目…

2050年社会政策ビジョンにおける教育制度改革考察・提案のための参考図書

<教育制度改革>は、私自身まだまだ情報不足・勉強不足・能力不足の領域のテーマ。 一応、以下のように具体的項目を整理していますが、個々の提案のほとんどは、これからという状況です。 この続きは2050年社会政策ビジョンにおける教育制度改革考察・提案…

金融所得税と政府とGPIF

大した覚悟も方法論も持たずに政策発表し前言を即取り消す岸田首相。野党はそれを批判するといういつもの景色で始まった国会、すぐ解散この続きは大した覚悟も方法論も持たずに政策発表し前言を即取り消す岸田首相。野党はそれを批判するといういつもの景色…

20年前よりも所得税率引き上げ56%で月額8万円の変わらぬ小沢BI論の残念:小沢修司氏2002年著『ベーシック・インカム構想の新地平』から-6

2002年書時代には京都府立大学教授だったのですが、週刊エコノミスト執筆欄には、同大学名誉教授となっていました。そこでの提案の違いは、給与所得控除を残したことから、所得税50%のままでは、必要財源に満たないため、税率を56%に引き上げざるを得なく…

月額8万円所得税率50%で問題多き小沢BI構想に落胆:小沢修司氏2002年著『ベーシック・インカム構想の新地平』から-5

給付額をいくらとするかに関して、生活保護制度において、年齢、居住地、世帯構成の3つの要素によって決められる<生活扶助>額を最も現実に適した額に近いものとし、そこから一人月額8万円(年額96万円)を仮設定します。 その方法・プロセスに関する要点…

ディスり?デジり?アナがあったらデジりたい?:生損保・金融のデジタル度、DX度の現実-1

大企業組織の生損保でも現状はこんな具合。DXは、まだまだこれから、という感じ。証券・金融・生損保などは、DX最先端であるかとイメージするが、どうやら、生産性を営業担当の頑張りに未だに頼っている現状もこうしてあるわけで、総じて日本の労働生産性の…

ベーシックインカム専門サイト basicpesion.jp 2021年1月1日開設来の記事アクセス数ランキング・ベスト10

今年2021年1月1日に開設した、私が提案している日本独自のベーシックインカム、ベーシック・ペンション(生活基礎年金)の実現をめざすとともに、さまざまなベーシックインカムに関する情報や提案、問題点などを取り上げ、理解と改善・実現等を目標とする、…

新サイト ohnoharuo.com 10月1日開設!1週間の投稿記事ラインアップ

10月1日に、新しいWEBサイト http://ohnoharuo.com を開設。投稿を始めました。今日10月7日までの投稿をリストアップしました。 10月1日: ohnoharuo.com 10月2日: ohnoharuo.com 10月3日: ohnoharuo.com 10月4日: ohnoharuo.com 10月5日: ohnoharuo.com…

ワークフェアとBIの一体化のための「労働と消費を含めた生活全般の人間化」の意味不明:小沢修司氏2002年著『ベーシック・インカム構想の新地平』から-4

ワ ークフェアとBIの一体化のための「労働と生活を労働市場(賃労働)に依存することが可能な状況に、今も今後もあるのかどうか、果たして雇用の創出は十分に行えるのか。という課題、無償労働を労働と捉えるかや、自発的失業をどう捉えるか、結果的に女性が…

ゴルツの時短・時間解放社会と社会的排除の本質とBI論との結びつき:小沢修司氏2002年著『ベーシック・インカム構想の新地平』から-3

小沢氏が本書を執筆している時期にはまだ活動していたゴルツ。 彼の考えの軸になっているのが、急速に進む情報化・ハイテク化などの高度情報・サービス化社会=労働生産性の高度な発展とその市場経済化の結果として、社会的必要労働が減少していく中、労働に…

進む人工光合成技術研究開発が、2050年水素社会実現を可能にする

人工光合成とは 植物の光合成をまねて、太陽光を使い水を水素と酸素に分解、つくった水素と二酸化炭素(CO2)を反応させて燃料や化学製品などをつくる。 この水素は製造時にCO2を排出しない「グリーン水素」で、化学製品の製造を通じてCO2も直接減らせる。 …

半導体、産業のコメから産業と社会経済生活の心臓へ:2050年半導体自給自足国家実現へ

過去半導体製造でトップを瞬間走っていた日本が、みじめなくらいにその地位を喪失し、輸入に頼らざるを得なくなって久しい。 今から復活を期すにしても、遅すぎると言われている。 しかし、もうそうは言ってはおれない状況と考えるべきだろう。 1980年代、日…

負の所得税、参加所得、社会配当。BIに類似した最低限所得保障構想:小沢修司氏2002年著『ベーシック・インカム構想の新地平』から-2

これまで当サイトでは十分取り上げることがなかったベーシックインカム構想の系譜。 本書が最も詳しく整理されていたものであったことで、先ず当サイトにとっても有意義だったと思います。 内容的には、まだ小沢氏自身の構想に至ってはいないため、評価・感…