理念・構想・指針としてのベーシックアセット、現実性・実現性は?:ベーシックアセット提案の宮本太郎氏のベーシックインカム論-4
<社会的投資>とは、人々の力を引き出し高めながら社会参加を広げていく福祉のかたちをいい、 生活困窮者自立支援制度を例に取ると、行政が生活困窮者を一方的に保護するのではなく、包括的相談支援で必要なサービスや所得保障につなぐことをめざす方式、となります。
準市場においても、社会的投資においても、公的財源や行政などが出てきますから、「公」の関与は必然としつつ、民業・公的事業などから形成される市場や地域や民間に視点を当てた社会という概念がそこに提示されていることが読み取れます。