働き方・仕事

エッセンシャル・ワークの本質と価値評価の困難さ

そこでの価値は、貨幣価値では表現尽くしきれないもの、ということになります。しかし、日本の政治で行われている介護職や保育職への賃金補填は、市場価値を意識する性質と、それから切り離して公的な価値に補正する性質を併せ持ちます。また比較する例とし…

最近の日経介護関連記事から読み解く、2022年以降の介護政策課題-2

有料老人ホームでは、入所者3人につき、少なくとも1人の職員を配置する現行の基準を見直し、1人で4人に対応できるようにする案。 特別養護老人ホーム(特養)では、個室と共有スペースを組み合わせた「ユニット型」施設の収容基準である1ユニットあたり10人…

濱口桂一郎氏著『ジョブ型雇用社会とは何か』:勝手に新書-4

いつも利用しているネットショップで、長く欠品だった 濱口桂一郎著 『ジョブ型雇用社会とは何か ー正社員体制の矛盾と転機』(2021/9/17刊・岩波新書)。 ようやく、年が明けて1月2日に発注し、5日に手元に。 昨日9日から読み始めました。 同書はベスト…

レアンドロダミアンと川崎フロンターレとの一期一会譚

中村憲剛の話が先ず良い。Jリーグチャンピオンチームが、変化・変革を求めての元ブラジル代表獲得。その意図を素早く汲み取り、チームの変革に取り組む上での信頼性抜群のベテランリーダーの言葉。そして、着実に自身の変革にも取り組みつつ、チームとメン…

仮想通貨Worldcoinでベーシックインカム構想のプロジェクトを考える

WIRED誌の2021/11/12号に、GIAN M. VOLPICELLI 執筆、 MADOKA SUGIYAMA氏 訳による「仮想通貨「Worldcoin」は、ベーシックインカムを実現できるか | WIRED.jp」と題した記事が掲載されている。 当サイトで提案する日本独自のベーシックインカム、ベーシック…

起業・スタートアップを喚起し、起業時・起業後の不安を軽減するベーシック・ペンションとは

本稿は、「起業(スタートアップ)」の増加件数やその内容、地域状況などを考えるのでもなく、「起業」を起こさせる基盤として、あるいは「起業」直後の不安への対策として、日本独自のベーシック・インカム、ベーシック・ペンション生活基礎年金が、大いに…

働く場所どこでも。会社、家、リモート、バーチャル:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革-4

在宅勤務で管理・対応可能な職務や職種の広がりで、単身赴任の必要がなくなる。すなわち、単身赴任制度そのものが廃止される。コロナ前にもそういう企業はあったが、コロナで、追随する例が増えてくるだろう。単身赴任は、少子化の遠因になりうる。確かにそ…

自分の給料安いか、高いか:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革-3

楽だった年功型賃金制度、面倒だった業績主義賃金 同じ仕事だが、結果・成果があり、その違いが給料に反映されない。あるいは、反対から見れば、一応職種・職務は同じだが、結果・貢献度が低くても賃金は変わらない。年功型賃金は、そういう不平等があるので…

選択肢としての正規社員・非正規社員・自営業者・無業者:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革-3

正社員として就職し、働く。望んだ企業ではあっても、基本的には、入社して働いてみなければ、自分にあった企業・職場かどうかはわからない。正社員であることを望んでの入社だったが、実際に働いてみて、ずっとこの企業で働き続けたいという希望を持つかど…

働くことが困難になったコロナ禍とこれからの働き方:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革-2

コロナ禍は、これからの働き方を変えざるを得なくした。いうならば、歴史的に転換すべきことを、強烈に社会に強制した。 その最たるものは、テレワーク、リモートワーク、在宅勤務だ。思ってもいなかった、自宅で仕事をすること。歓迎した人、まいってしまっ…

今から始める新・人生設計のポイント:コロナ禍・環境変動で考える働き方・生き方改革-1

サラリーマンはサラリーマンとしての悩み・不安を、フリーランスの人はフリーランスの人としての悩み・不安を、事業主は事業主としての悩み・不安を、そして子どもや学生や主婦、高齢者など仕事を持たない人びととしての悩みや不安を、みなそれぞれ経験し、…

『働き方5.0』と2050 SOCIETY-1:落合陽一はGIFTだ

彼は、天才なのだが、そう呼ぶのはどうにも今の時代にも、これからの時代にもそぐわない。思った!彼は、必然的に地球に舞い降りた、あるいは宇宙のどこかから地球に遣わされた、GIFT なのだ、と。日本語にする必要はない。否、してはいけない。 この続きは …

副業人材採用で、雇用と働き方の多様化。選択権は働く側に?

数年前から副業を認める企業が増えてきた。いくら就業規則で副業・兼業を禁止したところで、自分の時間を自由に使うことを禁止できるはずもないもないのだが、日本では長くそうだった。副業禁止解除の理由は、面白いもので、多様な能力を活かすため、という…