結婚

従来の少子化対策で出生率が十分に回復しなかった2つの理由

少子化対策が出生率改善に機能しなかった理由として、効果が表れるまでに時間がかかることを念頭に次の2点をあげている。 1)少子化対策のターゲットの問題・第1期と第2期の少子化対策で進められた保育対策と両立支援(育児休業、育児短時間勤務、就業時…

コロナ禍、結婚テーマの日経インターネット調査で考える、早期の少子化・結婚対策提言

日本は結婚しないと子どもを持たない傾向があり、婚姻の減少や先送りは少子化の加速に響く。コロナ禍の収束が見通せない中でも結婚する人が増えるには、どんな支援が必要か。 コロナの影響で、出生数・婚姻数が激減している状況を背景に、こんな観点から行っ…

望ましい2050年社会に向けての少子化対策への助走:自然な生き方として結婚し子どもを持つということ

山口慎太郎氏による『「家族の幸せ」の経済学~データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』。 その中の「第1章 結婚の経済学」にあった見出しと記事中の表現からいくつか引っ張ってきました。 ・「再婚男性と初婚女性」の組み合わせが「再婚女性と初婚…

少子化を援護する?一人で生きるのが当たり前の独身大国ニッポン

多くの男性にも結婚せずに単身で生きることを勇気づけたのが『超ソロ社会』であったと感じています。 そして、それを一歩(以上、大きく)進めるであろう著が『「一人で生きる」が当たり前になる社会』です。 なにより、既婚者、結婚経験者のすべてが単身生…

結婚不要社会と結婚困難社会の大きな違い

前著から1年遡って出版されたのが『結婚不要社会』(2019/5/30刊)。 前著において、少子化の要因として、一応は経済的要因、将来にわたっての子育て・教育に必要な費用負担への不安等を上げていました。それは、当然、結婚生活・家族生活における経済的不…

『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』シリーズを終え、結婚・非婚・単身をめぐる検討・考察へ

この後の計画として、少子化と関連する未婚・非婚・結婚問題を取り上げ、1)やはり山田昌弘氏による著『結婚不要社会』(2019/5/30刊)を題材にした考察2)『パンデミック以後 米中激突と日本の最終選択』(エマニュエル・トッド氏著:2021/2/28刊))によ…

同性婚と選択的夫婦別姓制:「同性婚を共生婚に」提案のあと考えたことから

先日の国会、社民党の福島瑞穂氏が、夫婦別姓制導入問題で、丸川なんとか大臣と質疑応酬をやったことについて報じていたのを思い出した。ネットで読んだのが、ハーバー・ビジネス・オンラインのこの記事。◆ 丸川珠代は福島瑞穂議員の質疑の後、なぜ勝ち誇っ…

同性婚認めないのは違憲判断から考える結婚と性:「共生婚」法制化提案

法的効果をもたらす権利義務を認めれば最大の目的は達することができる。その形をどうしても「婚姻」という表現を用いるべきとするならば、既に耳にし、約60に達する自治体が認証している「パートナー婚」を用いて法制化すればよいと思う。「マリッジ」では…

結婚しない理由、結婚できない理由:少子化社会対策白書から

ここでは、社人研の「出生動向基本調査」の以下の2つの表を用いる。結婚する意志・意識はそこそこ高いのだが、実際には、男性のほぼ4人に1人は独身、女性はほぼ7人に1人。(50歳までに結婚しない人の割合)その理由の一端は、前述の、「理想的な相手が…