ジェンダー

子育て支援は女性活躍が目的なのか?:山口慎太郎氏「子育て支援論」から考える-3

長すぎる育休は誰のため、何のため?3年抱っこし放題のいい加減さ(第9章から) 本章の冒頭、2013年当時の首相が「3年間抱っこし放題」と馬鹿なことをほざいて批判を浴びた件を持ち出して、<長すぎる育休は逆効果?>というテーマの露払いとしました。そ…

「いま自分の立ち位置に迷うマジョリティ男性に待望の一冊」って意味不明:『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』って何か?

新聞掲載の書評や映画評から受けたインパクト、影響をメモする <書評・映画評に、ほほう、ひょうひょう>シリーズを、先週から始めています。◆ 読み進まぬ『クソったれ資本主義が倒れたあとのもうひとつの世界』、購入候補リストにある『タリバン 復権の真…

政治的対立軸を超克した育児・保育政治を:宮本太郎氏『貧困・介護・育児の政治』からー5

3類型化とそれらに属する国家群は、スウェーデンの社会学者ヴォルター・コルピに拠るが、近年、一般家族支援型が両性就労支援型へ、保守主義的一般家族支援型から社会民主主義的両性就労支援型へ、両性就労支援型内での両性の子育てケア重視化など、社会経…

アウティング禁止条例は、国が先行して法制化すべき課題

アウティングとは、好きになる相手の性別「性的指向」、自分の認識する性別「性自認」を、本人の了解なく第三者に暴露することを意味します。 カミングアウトは、自身の意志で行うもの。対して、アウティングは、本人の人権や意志を無視して、興味本位で、あ…

LGBTQ、LGBT+アメリカで多様化する性的指向、性自認

鈴木亘学習院大学教授による、財源面からの2021年ベーシックインカム試案

『社会保障亡国論 』などの著がある鈴木亘学習院大学教授による『あるべきセーフティーネット(上) 還付型給付、自己申告方式で』と題した小論で触れられたベーシックインカムを紹介します。他にも以前から提案されているBI案があり、取り上げる順を考えてい…

クオータ制導入の社民党、他人頼みの福島党首では存在意義なし、消え去るのみ:唯一の策は女性新党?

政党的グループが、昨日、党幹部や国政線選挙の候補者に一定の比率で女性を割り当てるクオータ制の導入を決めたことを報じています。たまたま、残留組の2人の国会議員が、福島党首(参議員)と照屋衆議員の男女1人ずつ。形をみれば、既にジェンダー平等を…

女性のいない民主主義社会の改革を

著者前田氏は、これからは、男性稼ぎ主モデルの福祉国家から個人モデルの福祉国家へという社会システムの変化が必要という。 その転換が行われると、介護・保育・母子家庭などの社会福祉領域での役割を旧来からの性別役割分業モデルにより強制されている女性…

グローバル人材確保のための企業のLGBT対応人事労務管理

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(体と心の性が一致しない人)の頭文字を取った略称が、LGBT。 海外TVドラマを見ていると、ゲイカップルのキスシーンなどは当たり前になっている。当然、同性婚を社会的・法的に認める国…