政治的対立軸を超克した育児・保育政治を:宮本太郎氏『貧困・介護・育児の政治』からー5

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3類型化とそれらに属する国家群は、スウェーデン社会学者ヴォルター・コルピに拠るが、近年、一般家族支援型が両性就労支援型へ、保守主義的一般家族支援型から社会民主主義的両性就労支援型へ、両性就労支援型内での両性の子育てケア重視化など、社会経済的環境の変化を踏まえて、種々の変化が起きていることを、宮本氏は例を上げて説明しています。

 こうした変化は、ある意味必然的なものであり、日本の家族政策が、介護や貧困の政治同様、政府・企業・家族の三重構造を起点としつつ、上記の3類型全体を意識しつつ、多様な政策的要素を反映させて、変化を遂げてきていることが確認できるでしょう。

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