自助、共助、公助をめぐる議論

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一般的に例えられる、社会保険の「共助」性、社会扶助の「公助」性が財源面から導き出されることになります。
 この課題について、著者は、「保険と扶助は共に互恵的なもの」「社会保険は対価的というより、はじめから社会的賃金」としています。
 これは、既に社会保険運営に保険料以外の公費(税)も補助金・支援金として投入されていることも理由の一つにされているわけです。
 これに加えて、社会保険料を自ら負担し、医療・介護保険利用時に自己負担を支払っている部分は、まさに「自助」 が最前提として仕組みの中に組み入れられており、政治・行政の場におけるもっともらしい理由付け論の基盤が形成されていることになります。
 私は、この3助論は、元来フェイク原理と考えています。

 

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生活保護解体に先立つ社会保険・社会扶助と選別・普遍主義原理問題とは:『生活保護解体論』から考えるベーシック・ペンション-5 – 日本独自のBI、ベーシック・ペンション (basicpension.jp)