資本主義脱却でも描けぬ理想社会:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-4

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「自由」や「平等」。
そして「幸福」。
資本主義に成り代わる何かは、果たして、自由・平等・幸福を保障してくれるのか。
そもそも、このテーマを、本書の中に組み入れる目的・意義は、具体的・現実的にどの程度あるのか。
多様性が、当事者を軸に考えると、単一の数を足したものであるように、選択の自由とは、個々人のレベルでの選択肢の多さを意味するのではなく、人の数だけある選択機会の総和という意味での数の多さをベースにした選択肢の多さとい側面からのことでもあろう。
また、自由・平等・幸福、それぞれ明確な基準を示すことができるはずがないことで、相対的、感覚的な議論に留まることも多い。
思い方、感じ方は人それぞれだし、社会の規模・背景によっても異なる。
そう考えるため、本書への興味をそがれる章となってしまった気がします。

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資本主義脱却でも描けぬ理想社会:『資本主義から脱却せよ』から考える社会経済システム-4 – 2050 SOCIETY