脱成長コミュニズムというユートピアは実現可能か:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-4
既に25万部が販売されたという『人新世の「資本論』。
最後は、ほとんど、情緒・情感に訴える表現で終わることになった感が強い新マルクス論。
マルクスの復権・復活を期しても、過去の歴史におけるコミュニズムの呼びかけとさほど変わらない感覚としか受け止めることができなかったのは、私だけでしょうか。
「世界を終わらせないために」というタイトルのあとがきでも、同様の語り口が繰り返されます。
モデルの存在しないコミュニズム実現への取り組みは、完成型が未だない民主主義を語るのと同次元と思います。
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脱成長コミュニズムというユートピアは実現可能か:『人新世の「資本論」 』が描く気候変動・環境危機と政治と経済-4 – 2050 SOCIETY