政治

ネロナムブルにはご注意を:衆議院任期満了日まで6ヶ月の今日

「ネロナムブル」は、英語表記では「naeronambul」。韓国で今話題になっている用語で、これは「自分(ネ)がやればロマンスで、他人(ナム)がやると不倫(ブルユン)」を略したものとのことだ。韓国通には周知の用語とのことだが、残念ながら、そして少し恥…

経済重視の左翼対脱経済のコミュニズム:資本主義をめぐるこれからの政治と経済

『資本主義から脱却せよ』では、資本主義のダイナミズムを加速させることで、その極限において資本主義からの脱出を図ろうという思想、「加速主義」を提起しています。正直なところ、これだけでは、その意味はよく分かりません。AI社会の進化により「脱労働…

資本主義、資本論、社会主義から考えるコロナ後の日本の政治・経済・社会

この10日間に、以下の3冊の新刊新書を斜め読みしました。順に ・『資本主義から脱却せよ~貨幣を人びとの手に取り戻す~』(松尾匡・井上智洋・高橋真矢氏共著::2021/3/30刊)・『人新世の「資本論」 』(斉藤幸平氏著:2020/9/22刊)・『いまこそ「社会主…

デジタル庁に次いで子ども庁か。縦割り打破狙いの新庁設置は成功するか

縦割り組織の弊害を新庁設置の理由にするということは、一見、権限の集中という効果をもたらすかのように錯覚するが、本質的には、トップマネジメントの在り方次第なのだ。そして、そのマネジメントの対象は、恐らく政治家も官僚も「人と組織」と思っている…

21世紀日本社会構築論(序)ー グローバルスタンダード国家モデル創造をめざして

私自身は、失われた○○年という表現は好まない。多くの社会問題が発生し、格差も伴って拡大してきたことは間違いないが、何もかもが失われたわけではないからだ。多様性を認めるべきというスローガンの認知と共に、成長してきた分野もある。 しかし、失われた…

法案誤字ミスもお粗末だが、すべての現行法の見直し・修正を2025年迄に

開催中の国会で、法案や添付資料の誤字が多発していることが問題になっている。内閣・政治家の劣化が、官僚・国家公務員の劣化にも及んでいるのか。端緒は、創設されたデジタル庁の骨というべき、「デジタル改革関連法案」や「個人情報保護法改正案」など60…

税を財源としない日本独自のBI、ベーシック・ペンションの根拠・合理性を示す考え方

最後に、従来の公費の本質は、公共性にあるとし、その財政枠とは別に、特定の国家事業について、国民の主権のもとで認め、一定の規律性を確保して国が独自に調達発行する通貨を「国費」として投入、活用する制度・システムの導入を主張しています。 この続き…

国費、公共費の再定義と財政改革を:公費、公的資金から考える国家財政と経済-2

この税金にも保険料にも頼らずに、国の責任で発行する資金を「国費」と統一して呼ぶ。従来の国民の負担・拠出による税を原資とする「公費」「公的費用」は、「公共費」と呼んではどうだろうかという提案です。地方交付金を主財源の一つとする地方公共団体、…

公共、公的なるものの正体:公費、公的資金から考える国家財政と経済-1

政府にある金は、自分たち政府・内閣が使うためのもの。その認識は、国家財政を司るのが内閣なので、ある意味当たっているのですが、大きな勘違いの元は、そのお金が、政府が稼いだものではなく、国民と企業等が負担した税金か、国債を購入するために使用し…

国家、公「おおやけ」「こう」の意味とその正体:憲法から考える国政と主権

公共とは、社会一般、おおやけ、社会全体、国や公共団体がそれに関わることというのが、辞書的解釈です。それでは、漠とし過ぎています。私の解釈をお許し頂ければ1)公(おおやけ、こう)を共(とも)にすること、公を共同・共有すること、及び2)「共同…

71歳、民主主義を選び直す旅へ

民主主義の誕生、継承、結合、実現の4フェーズの歴史後の、現在の民主主義の4つの危機を挙げる。 ポピュリズムの台頭、独裁的指導者の増加、第4次産業革命の影響、コロナ危機がそれらだ。 この続きは 71歳、民主主義を選び直す旅へ – 2050 SOCIETY

分断と格差を抑止、抑制するニュートラル不在の悲劇

日本。保守•革新の構図は表向きだけ。政権交代を可能と見る野党はないに等しい。 多数を占める無党派層、支持政党なし。 こうした絶好の環境を活かすことができる政党がないのだ。ひと昔前「中道」というのがあったような、なかったような。 単純に足して2で…

10年、20年、30年後の社会を考えるのも政治・行政の仕事:世代継承を考える

予算案に、どの程度、10年後、20年後、30年後の日本社会を想定しての政策と予算が組み込まれてるか、だ。 好意的に、フカヨミするなら、ある予算は、毎年踏襲されることで、先々の手を打っているとしてよいのかもしれない。しかしこれまでもそうした前年踏襲…

公共の福祉と権力論:憲法の読み方と共通認識化の難しさ

憲法の前文に、以下の記述があります。 そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基く…

私たちの無為や怠惰は次世代に引き継がれる:シルバー・デモクラシーを担う者が傾聴すべき22歳米国女性詩人の声

2021年1月20日のバイデン大統領就任式で、22歳の女性詩人アマンダ・ゴーマンさんが「新たな夜明け」へ行動を呼びかけ、「私たちの無為や怠惰は次世代に引き継がれる」と朗読 この続きは私たちの無為や怠惰は次世代に引き継がれる:シルバー・デモクラシーを…

菅総理「生活保護がある」、麻生財務相「定額給付金再給付なし」発言が求める政治改革と財政システム改革

コロナ禍で、未曾有の財政出動の必要性が叫ばれ、現実的に、政府特に、菅総理自身と副総理を兼ねる麻生財務相も渋々、小出しに行わざるを得ない状況になっている。自民党の方は、魑魅魍魎たる二階幹事長ペースでのGoTo支援カンバンへのこだわりが厳然として…

拝啓、上野千鶴子様 失礼を承知でお願いがあります。

「平和と社会保障と民主主義を考える女性の会」の会長になって頂けないでしょうか 「平和と社会保障と民主主義を考える女性の会」とは、Facebookグループとして、昨年12月に開設した、ネット上の女性グループです。とは言っても、70歳の男性変人が、勝手に作…

諸説入り乱れるBI論の「財源の罠」から解き放つベーシック・ペンション:ベーシック・ペンション10のなぜ?-4、5

デジタル通貨JBPCで、各個人が保管しているのは、セキュリティで守られたネット上に開設された個人名義の専用日銀口座です。利用時の決済は、自分がカードで利用事業所にある専用端末で行うか、インターネット上のアプリケーションを用いて、暗証番号などを…

2030年までの10年間で、何がどう変わるか、変えられるか、変えるべきか:「2030年の社会システム改革」シリーズに向けて

平時に見えるような時期・時代においても、さまざまな社会問題が取り上げられ、政治的・行政的課題化されてきていますが、ほとんどそれらに対する有効な対策・政策は、いわゆる総合的・俯瞰的なものばかりで、確かな実績・成果を挙げたとされるものはほとん…

クオータ制導入の社民党、他人頼みの福島党首では存在意義なし、消え去るのみ:唯一の策は女性新党?

政党的グループが、昨日、党幹部や国政線選挙の候補者に一定の比率で女性を割り当てるクオータ制の導入を決めたことを報じています。たまたま、残留組の2人の国会議員が、福島党首(参議員)と照屋衆議員の男女1人ずつ。形をみれば、既にジェンダー平等を…

2050SOCIETY、2021年サイト運営方針及び上期重点テーマ

今年も、ほとんどの記事が、背景にはコロナCOVID-19が付いて回ることになると思います。ウイズコロナ、アフターコロナいずれにしても、想定を遥かに超えた非常かつ異常な状態と影響を長期間にわたって与え続けた厄災。これが現実に生起したことであるため、…

ベーシックインカム地域通貨県札「房」発行公約:千葉県知事選立候補予定の皆川眞一郎氏

その地域通貨の目的・概要を、添付された動画から整理してみました。 1.ベーシックインカムとして「房(BOU)」と呼ぶ、県のお札、県札を、千葉県民に「県民配当」として発行する。2.社会的実験として、まず、若者や一人暮らし高齢者に年間24万円分の…

女性参政権75年に思う-1:現役猪口邦子氏、元中林美恵子氏女性国会議員の発言から

一世を風靡した?、かの猪口さん。いつの間にか参院議員歴10年を超えていました。 同氏は、この数値目標の未達について、小泉政権で「少子化・男女共同参画担当相」だった2005年当時、5年後の数値目標を入れるべきだったと反省の弁を述べつつ、「能力がある…

脱貧困「達成」宣言の習近平中国とベーシック・ペンションによる日本の貧困撲滅

一応先進国の一つとはなっている日本の貧困の現状はどうなのでしょう。一般的に用いられる「相対的貧困率」とは、「等価可処分所得の中央値」の半分に満たない所得の人の、総人口に占める割合を意味します。これによると、日本では、約120万円程度未満の所得…

コロナ禍で考える自助、共助、公助の在り方とベーシック・ペンション:国家の役割と機能と主体-2

前安倍内閣で盛んに用いられるようになった「自助」「共助」「公助」の使い分け。一気に内閣支持率急降下で青ざめている菅首相が、就任早々宣言した「自助」社会強化方針は、元々無茶苦茶な考えだったのでスガ、コロナですべての論拠を失いつつあります。そ…

コロナ禍、ベーシック・ペンション、たらればで考える国家の役割と機能と主体-1

間違いなくコロナがもたらした2つの社会問題は、実は、コロナがなくても、すでにそれらのリスクは、日常生活に伴走するかのように存在しています。50年に一度、100年に一度あるかないかという自然災害は、毎年どこかで繰り返し起きても当たり前のようになっ…

当事者としてのカウンター・デモクラシー、共感者としてのカウンター・デモクラシー

当事者としてのカウンター・デモクラシー、 両極にある人たちが、対極・反対意見をを批判するということは、対極・反対の情報をよく見ているからでもあり、それを「クロス接触率」が高いとして、単なる他を無視しての一方的な偏りではないことを、やはり調査…

私たちが取り組めるカウンター・デモクラシー、取り組みたいカウンター・デモクラシーを探す途

私たちが組めるカウンター・デモクラシ 政策立案・提案の前に、カウンター・デモクラシーの参加メンバー、プレーヤーが着実に増えていくことと、プラットフォームにおいて、議論・対話が活発に行われ、一次情報としてのコンテンツの蓄積が行われていく。これ…

ベーシック・ペンション実現のためのカウンター・デモクラシーに取り組む5つの手順・条件

例えばベーシック・ペンションに関しては、今までは、私個人が運営するブログサイト、https://2050society.com とFacebookグループを「プラットフォーム」として開設運営することで、自分でできる範囲でのコンテンツの積み上げを図ってきました。前者は、だ…

分断を生むネット空間で女性層や無党派層をグループ化できるか:「『リベ敵』から考える-7」「政治改革実現、唯一の方法-5」

本気で政権交代しようと思わないのではなく、どういう国創りを目指し、どういう政治を行うかのグランドデザインを描けていないからと私は思っています。別の見方をすれば、政権を担う自身がない。ということは使命感・責任感もないということ。以前の政権政…